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 私たちは、平和憲法を守るとともに、「教職員の長時間労働」是正、「子どもの貧困」「教育格差」解消など、すべての子どもにゆたかな教育を保障することを重点課題に、民主教育をすすめる道民連合をはじめ連合・平和運動フォーラムなど民主的諸団体や地域住民・保護者との連携を強化し、「教育を語る全道250万人対話運動」を基盤とした「道民運動」を2001年から18年間展開してきました。一定の成果はあった一方、近年では超勤・多忙化によって、「集会等に参加できない」「同僚と話す余裕もない」「そもそも分会会議が持てない」など、「対話運動」以前に教職員同士が繋がることも厳しい実態が明らかとなっています。それらの課題を踏まえ、実効ある超勤・多忙化解消策を求めるとともに、今一度「対話運動」の意義を確認し、その目標の達成のために組織の総力をあげてとりくむことが重要です。そのため、分会段階からの「対話」を通して組合員相互が学び支え合う自主編成運動をすすめ、組織強化・拡大と一体的にすべての組合員が関わる「道民運動」の再構築することとしました。

 以下に掲載した1988年10月13日発行の職場討議資料と2019年現在、学校現場の課題はどう変わったでしょうか。また、2019年度学校改革・教育課程自主編成委員会主権者小委員会で作成した動画から、どのようなことを感じるでしょうか。ぜひ、隣の教職員と、また、地域や保護者の方と感想を語り合ってください。

日    :2019年5月18日(土)
開催支部 :渡島・檜山支部
参加人数 :組合員・未組織者合わせて54人
概要・形式:北教組学校改革・自主編成推進委員会編「主権者教育」「道徳性の教育」動画視聴

具体的内容

 渡島支部・檜山支部では、5月中旬に「春季 学習と交流のつどい」を合同で開催しています。昨年より教研部会も設定しながら、新採用者や未組織者にも参加をよびかけています。今年度は、夜からの「ようこそ、渡島・檜山へ 歓迎会」への参加をスムーズに促すため、ホテル開催としたほか、つどいの開催時間を遅らせました。

 つどいの全体会として、北教組学校改革・自主編成委員会作成の「主権者教育」と「道徳性の教育」の動画を視聴しました。適度に動画を止めながら、解説を加えるとなお良かったかもしれませんが、時間の都合上、流しっぱなしの視聴としました。多少の退屈さが出ることを懸念していましたが、ポイントをおさえた構成やわかりやすい解説、聞き取りやすいアナウンスなどで、参加者は、動画に引き込まれていました。時間的にも、ちょうど良い設定であったと思います。

<感想の中から>




小学校なので、すでに道徳の実践をやってきたが、教科書についているワークをこなすだけだと、通り一遍の感想や気づきしかなく、広がりはない。未組織の教員は、何も考えずにやっているのだけれど。評価もしなければならず、負担感はおおいにある。


組合の学習会や活動自体も、忙しい時には、大変に感じてしまいますが、こういう機会があると、またがんばれそうです。
今、考えなければならない身近な内容で、来て良かったです。



(なんでもかんでも学校教育で引き受けるのではなく)教育活動に対して、必要か不要か、または長所と短所の規準で選択するようにし、さらには、できる・できない、の判断で考えていってほしい。


最近は、学校でクラスをコントロールすることばかりで、学級づくり・学校づくりの視点が減っているのが気になっている。


現場では、もやもやすることばかりなので、あるべき方向性を打ち出してくれると、すっきりする。

日    :2019年5月22日(水)
開催支部 :十勝支部
参加人数 :組合員・未組織者合わせて114人
概要・形式:「とかち子どもの権利を考えるつどい」
講演:「自分らしくよりよく生きる主権者教育」
講師:本部「学校改革・教育課程自主編成推進委員会」委員長

具体的内容

 十勝支部では、日本が「子どもの権利条約」を批准した5月22日を「とかち子どもの権利を考える日」と位置づけ、①「子どもの権利」を伝える一斉授業、②「とかち子どもの権利を考えるつどい」の開催、を提起しており、今年度で21回目のとりくみとなります。
 今年度は、会場から遠い支会・分会からも参加しやすいように開始時間を30分繰りさげての実施としました。それでも、運動会や体育祭の総練習と日程が重なるということもあり、例年より参加者が減少するかと心配されましたが、今回のつどいには、まだ加入したばかりの青年層組合員や未組織者の参加もあり、これまでの支会・分会の継続的な声かけが成果となって表れていました。

 今年のつどいは、本部「学校改革・教育課程自主編成推進委員会」委員長を講師に迎え、「自分らしくよりよく生きる主権者教育」をテーマにご講演いただきました。
 学校改革委員長からは、「政治的教養の育成」や「選挙制度の理解」にとどまる文科省「主権者教育」の問題点、そして「特別の教科 道徳」の教科書をそのまま教えることの危険性、などについて指摘していただきました。

 また、「主権者」とは、「ある一定の基準を超えた資質や能力を備えたものにあたえられる資格」ではなく、「生まれながら、いや、お腹の中にいるときから誰もが主権者である」ということも説明していただき、参加者からは、「国がすすめようとしている主権者教育が有権者教育になっていること、そこに国民主権が存在しないことが許せない」「『主権者』としてどのように子どもと関わるべきか、もっと私たちは学ばなくてはならないと思いました」といった感想が寄せられました。

 今回のご講演を受け、あらためて十勝支部では、「人間の尊厳」を大切にし、各教科によって「科学的認識」を育て、総合学習や自治的諸活動の場で「自主的判断」を尊重する、そういった「『主権者』を育む学校づくり」をすすめていきたいと考えています。

日    :2019年8月31日(土)
開催支部 :釧路支部
参加人数 :養護教員組合員・未組織者合わせて11人
概要・形式:釧路版「さっくり交流会」

具体的内容

 8月31日(土)に釧路支部養教部主催の「釧路版さっくり交流会」を行いました。「さっくり交流会」とは、養護教員新採用者を対象に北教組本部が開催している交流会で、その「釧路版」を開催しました。
 釧路支部養教部が、支部内の未組織養護教員に対して積極的な声かけや、交流会案内の配付を行ったことで、未組織者が5人も参加しました。
 交流会では、「子どもの貧困」や保護者への子育てサポートの問題点などについてのリポート発表を行いました。また、実態交流では、保健室における子どもとのかかわり方や、担任との連携について話がなされました。
 未組織者にとっても、身近なテーマだったため、交流は大いに盛り上がりました。参加者からは、「校種や学校規模が異なる先生方からいろいろな話を聞くことができて良かった」「リポートや交流から、子どもたちへの指導について学ぶことができたとともに、心強い気持ちになれ、交流の大切さを感じた」などの感想が出されました。
 日常の業務や保健室の環境整備など、次回の交流の話題に対する要望も出ており、また、今回は参加できなかった未組織者からも「次回は参加したい」とあったことから、2回目の「さっくり交流会」もぜひ実施したいと考えています。

日    :2019年9月7日(土)
開催支部 :釧路支部
参加人数 :組合員・未組織者合わせて30人
概要・形式:・自主編成運動「道徳の現状を交流しよう」
・教科別、問題別分科会~全道合研に向けて

具体的内容

 9月7日に釧路支部の第2回支部教研を実施しました。
 支部長挨拶では、職場の多忙化や、道東・矢臼別における「戦争ができる国づくり」のための軍事演習など、「今、私たちが考えなければならないこと」について語られました。

 「道徳」の現状交流会では、年間指導計画や評価、教科書等の問題点について支部から提起した後、グループ討議を行いました。討議の中では、「子どもたちの多様な考えを引き出すことが大事だが、教科書・指導書どおりの指導をすると、文科省がねらう価値項目に収束してしまう。また、子どもの発言が大多数の子どもの考えと違う場合、その意見がはじかれてしまう傾向があり問題である」「評価も含め、道徳の効率化がはかられていることに疑問を感じる」などの意見が出されました。「学校が多忙化の状況であれば、教員は、道徳の指導を指導書どおりに行ってしまい、それが子どもたちに価値観を刷り込んでしまう。そうならないためにも、人権や主権者教育の立場で、道徳の授業を展開できるよう、工夫していかなければいけない」と全体でまとめました。

 子どもたちの「人格の完成」をめざし、子どもを権利主体と位置づけ、「自分らしく」「よりよく生きる」“道徳性の教育”をめざすことを確認した、有意義な支部教研となりました。

日    :2019年9月13日(金)
開催支部 :子どもたちの未来を考える十勝連絡会(主催団体)
参加人数 :十勝支部、帯広市支部組合員・各地区連合・平和運動フォーラム・地域住民合わせて170人
概要・形式:「武力で平和は創れない!憲法を活かし、教育を創る!沖縄と連帯したたかう十勝集会」
DVD上映:「ドローンの眼」(一部)
解説:影山 あさ子 さん(ドキュメンタリー映画監督)
講演:「辺野古だけじゃない!自衛隊の南西諸島配備の危険性」
講師:山城 博治 さん(沖縄平和運動センター議長)

具体的内容

 毎年、十勝支部では、連合十勝・平和運動フォーラムと連携し、「日の丸・君が代」強制反対のたたかいの一環として「武力で平和は創れない!憲法を活かし教育を創る十勝集会」を開催しています。今年度は、沖縄平和運動センター議長の山城博治さんが来勝される9月に合わせ、沖縄の米軍・自衛隊に関わる問題を学習し、ともにたたかう意志統一の場とするべく今集会を企画・開催しました。
 当日は、平日の遅い時間帯にも関わらず、各地区連合・平和運動フォーラムから86人、北教組十勝支部・帯広市支部組合員が70人、そして一般参加者が14人、計170人が参加しました。
 はじめに、映画監督の影山あさ子さんに解説していただきながら、DVD「ドローンの眼」の一部を上映しました。その中では、メディアで報道されない、また今後「ドローン規制法」が強化されると見ることさえできなくなる「米軍基地が根づく沖縄の現状」「辺野古の美しい海を破壊する基地建設の様子」がはっきりと映しだされていました。
 その後、山城さんから、沖縄の現状とこれまでのたたかいの経過や課題などについてお話いただきました。山城さんは、地方自治・民主主義を蔑ろにする日本政府とのたたかいにおいて、「沖縄の中に米軍基地があるのか、それとも米軍基地の中に沖縄があるのか、わからなくなる」と何度も訴えておられました。また、先の地方統一選挙や参議院選等で野党議員が当選し、沖縄の民意は明確であるが、20代の有権者だけは結果が逆転している状況にもふれられ、「わたしたちのたたかいが若者に伝わっていない」という課題も提起されていました。
 今回のDVD上映と講演を受け、あらためて十勝支部では、「沖縄の問題は日本全体の問題であり、これからも連携して政府の不当な姿勢を追及し続けること」「平和憲法と教育の自由を守るため、保護者・地域住民等との連携をいっそう深めること」を再確認し、今後のたたかいにつなげていきたいと考えています。

日    :2019年9月21日(土)
開催支部 :民主教育をすすめる稚内市民連合(主催団体)
参加人数 :宗谷支部組合員・地域保護者等合わせて48人
概要・形式:民主教育をすすめる稚内市民集会兼第69次合同教育研究宗谷支部集会 
講演:「学校の日常を『見える化』する」
~子どもたちの笑顔がたえない学校にするために~
講師:内田 良さん(名古屋大学大学院准教授)

具体的内容

 宗谷支部では、民主教育をすすめる稚内市民連合をはじめとする民主的諸団体と連携して、民主教育の確立のため、子どもや学校現場が抱える問題を広く世論に訴えてきました。集会には、支部組合員20人の他、地域住民、議員、他労組や管理職等あわせて48人の参加がありました。新聞記事や「街のポスターを見て来ました」という方も複数いて、宣伝活動や分会での声かけの大切さを感じました。

 講演では、社会問題化している教職員の超勤多忙化問題の解消に向けて、様々な学校リスクを「見える化」していくことの大切さが語られました。部活動を全廃する、行事を全廃するのではなく、持続可能な活動に変えていくことが必要であり、子どもにとっても教職員にとっても「安心・安全」な学校に変えていかなければならない。そのためには、教育活動の「意義」を語ることから、「優先順位」の語りへの転換が必要であることなどが提起されました。また、部活動や学校行事でケガをする子どもや、長時間労働で病気休職・過労死する教職員の実態を一部のものとして蓋をして成り立つ教育活動から、すべての人がハッピーになれる学校をつくろうと力強く訴えられました。

 参加者からは、「命にかかわるというのが印象的でした。学校現場では、慣例といった根拠のない理由ですすんでいくことが多々あります。きちんとエビデンスをもって考えていきたいと思いました」「制度設計や大枠の課題については目をつぶってしまったり、こういうものだと思ってしまうことがありますが、安全を考えることが第一だと改めて感じました」「学校や教職員に対しての理解が深まり寄り添う姿勢が生まれているということを知り希望の光が見えた気がしました」などの声が寄せられ、働き方改革に対して前向きになれ、元気をもらえる集会となりました。

 これからも、一人ひとりの人権を保障する「ゆたかな教育」の実現に向けて、地域・住民と連帯した運動をさらにすすめていきます。

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