■■ 北海道教職員組合【北教組】へようこそ

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 北教組第126回中央委員会にお集まりいただいた、中央委員、役員の皆さんにお礼を申し上げるとともに、来賓として日本教職員組合中央執行委員長の瀧本司さんにお越しいただいたことは、大変光栄であり北教組の組合員を代表して感謝申し上げます。中央委員会開催にあたり、ご挨拶させていただきます。

 「育児放棄」や「虐待」を受けた子どもたちの悲しい報道が相次いでいます。「コロナ禍」で人々の心が益々、痛んでいるのではないかと思います。私たちは自主編成運動のとりくみの中で、ゆたかな教育の創造をめざしていますが、感染症の影響によって子どもたちの心の中で社会、大人たち、自分自身をどのように見ているのか、心の変化を学びの実践の中で注視することや、それに対応した教育課程の編成が必要となっています。「自分を大切にできる」「大人や他者を信頼できる」「不安な時に受け止めてくれる」ということなどを学校の中でも実感できるよう、一人ひとりの子どもを支えることができる学校づくりをめざすことが大切であることを改めて、皆さんと共有したいと思います。

 そのためにも、子どもの状況・様子を語ること、対話すること、実践の悩みや疑問を出し合うために、声をかけ合い集まることの真の中心となれるのが、私たち教職員組合であります。当然、現状を考えれば「多忙化解消」「業務削減」「定数改善」との両立した運動が必要であり、労働組合として本来の機能も果たさなければなりません。

 本中央委員会では、子どもと学び、学校のあり方、働く者としての権利拡大、職場づくり・仲間づくりの強化を基本とした、活発な論議をぜひともよろしくお願いします。

 こうした中、7月10日に第26回参議院議員選挙を迎えることになります。この間、日教組を中心とした全国連帯のとりくみによって、「給特法の改正」「教員免許更新制の廃止」など、とりくみの成果が徐々に組合員に浸透しつつある中、この完遂をめざして「教育の議席」を守りぬき、私たちの要求・悲願を何としても実現しなければなりません。

 ロシアによるウクライナ侵攻は、一部の人々を刺激し、「専守防衛の見直し」賛成がJNN調査で52%となっています。こうした世論を背景に憲法改悪の動きが今後、具体化されることが危惧されます。首相の指導性、物価・経済問題等で覆い隠し、一気に選挙戦に臨むことが考えられます。こうした機運が煽られる中、私たちは「教え子を再び戦場に送らない」のスローガンを再確認し、「教育の議席」の持つ意味をすべての教職員、退職者に伝え切り、日教組・北教組の政策制度要求の影響力を示すために、北教組一致団結して共にがんばりましょうということを申し上げ、中央委員会開催にあたっての挨拶といたします。

 2022年6月20日